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効果や副作用での分子標的治療薬の特徴は?

がん細胞を殺すのではなく
がん細胞の増殖を選択的に抑えることで、
がんが大きくなるまでの期間を延長させ、
がん患者さんの生存期間を延長させることを目的としています。

遺伝子のわずかな変異も誤ったシグナルを伝達してしまう原因になる分子標的治療薬はがん細胞の増殖を促す細胞内の情報伝達を阻害するために、従来の抗がん剤に比べ、選択的にがん細胞に作用する精度が格段に向上しました。その結果、従来の抗がん剤が全く効かなかったがんに有効な分子標的治療薬も登場してきました。また、生存期間が著しく延長する例も出てきました。
しかしながら分子標的治療薬は正常細胞をまったく傷害しないかというとそうではありません。新しい薬ですので、従来の治療にない副作用が出現することも報告されています。
前述しましたように、分子標的治療薬と従来の抗がん剤の副作用には、違いがあります。従来の抗がん剤では、多くの薬剤に共通して白血球、赤血球、血小板の減少、脱毛、吐き気・嘔吐などの症状が見られます。分子標的治療薬ではこうした副作用が出現するものと出現しないものがあります。また従来の抗がん剤ではあまり問題とならなかった高血圧や皮膚症状(手足症候群[てあししょうこうぐん]や発疹[ほっしん]など)、出血などが見られることがあります。しかし、それら症状の多くはスキンケアなど、適切な医学的処置をすることで治療を継続することができるものです。

 

 
Last Updated: 2015/5/13L.JP.OH.09.2014.0841