内視鏡によりがんと疑われる部分を切り取って、がんかどうかを診断

――便潜血反応で大腸がんが疑われる場合、どのような検査を行い大腸がんと確定診断するのですか。

図6. 大腸内視鏡検査

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図6. 大腸内視鏡検査

水沼大腸内視鏡検査でがんと思われる部分(病変)を切り取って顕微鏡で観察し、がんかどうかを診断します(病理診断)。病変を切り取らずに、大腸壁の表面やがんが大腸の壁にどれだけ深く入り込んでいるか(壁深達度)を詳しく観察できる拡大内視鏡検査(ピットパターン診断)を行うこともあります。このほか、大腸内視鏡検査が普及する前は、バリウムを肛門から注入しX線撮影が行われることが多かったです。



――大腸がんと確定診断された場合、がんの状態を詳しく調べるために、最近ではいろいろな検査法があると聞きましたが。

水沼大腸内視鏡検査などで大腸がんと確定診断されたら、がんの壁深達度、周りの臓器やリンパ節への転移の有無を調べるために、CT検査※1、超音波内視鏡検査(EUS)※2、MRI検査※3などを行います。近年は、PET検査※4を行うこともあります。

  • ※1
  • CT検査:X線を使って身体の横断画像を撮影する。がんの広がりを診断する上で非常に有用
  • ※2
  • 超音波内視鏡検査:内視鏡の先端にある超音波振動子から超音波を出す。大腸がんでは壁深達度、リンパ節転移の有無、周辺への浸潤(広がり)の有無を診断可能
  • ※3
  • MRI検査:強力な磁場・電磁波を人体に加えたときに生じる核磁気共鳴現象を利用し、発生したラジオ波を画像化する。大腸がんでは、主に直腸がんの周囲への浸潤の検索に用いられる
  • ※4
  • PET検査:正常細胞に比べてがん細胞ではFDGという物質が多く取り込まれる特徴を利用し、ポジトロン(陽電子:プラスの電気を帯びた電子)を放出するように加工したFDGを人体に注射し、FDGの体内分布を画像化する。大腸がんでは主に他臓器への転移の検出に用いられる


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Last Updated: 2015/5/13L.JP.OH.09.2014.0841