早期では無症状だが、進行すると症状があらわれ便にも変化が

――どんな症状が出たら、大腸がんの可能性を考えたらよいのでしょうか。

病院長 門田 守人先生 水沼がんが小さいうちは症状がありません。がんが大きくなってくると、出血や大腸の管が狭くなることで、便に血が混じる、腹痛がおこる、お腹が張る、トイレの回数が増えるなどの症状が出てきます。大腸がんによる症状は、がんができた場所によって少し違いがあります。例えば、肛門に近い部分にできる直腸がんでは便に血が混じります。がんが大きくなると、便が押されて細くなったり、スジが入ったりします。排便後も、残便感があり何度もトイレに行くようになります。また、がんが肛門に近いと、肛門あたりに痛みを感じることもあります。


――普段から便の状態や、トイレの回数を気にしておく方がいいのですね。

図5. 大腸がんの症状

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図5. 大腸がんの症状

水沼便の見た目の変化は、肛門に近い方が気付きやすいです。左側結腸がん(S状結腸・下行結腸がん)の場合は、比較的肛門に近いので赤い血の色が便に混じって見えます。一方、右側結腸がん(横行結腸、上行結腸、盲腸)の場合は、肛門から遠いので、血が黒っぽくなり便に混じっていても気付きにくく、下痢気味になります。右側結腸がんは、出血が多くなると貧血となり、歩いたり、階段を登ったりするだけで息が切れるようになるので、このようなだるさを感じたら、便に血が混じっていなくても大腸がんの可能性を考えて、検査することをおすすめします。

――大腸がんをより早く見つけるためにはどうしたらよいでしょうか。

水沼普段の便の状態に気を配るのも大切ですが、大腸がんの診断方法として、体に負担をかけずに簡単に行えるのが便潜血検査です。これは、便の表面をこすりとって血が混じっていないかを調べる検査で、便を2回に分けて別々の日に採る「2回法」が主流です。便潜血検査は、地域や職場で行われている健康診断の検査項目となっていることが多く、1年に1回は受けていただきたいです。さらに、40~65歳の方には、数年に一度の内視鏡検査をおすすめします。


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Last Updated: 2015/5/13L.JP.OH.09.2014.0841