内視鏡によりがんと疑われる部分を切り取って、がんかどうかを診断

――大腸がんの治療には、どのようなものがありますか。

図8. ステージ0~ステージⅢ大腸がんの治療方針

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図8. ステージ0~ステージⅢ大腸がんの治療方針

図9. リンパ節郭清の程度

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図9. リンパ節郭清の程度

図10. ステージⅣ大腸がんの治療方針

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図10. ステージⅣ大腸がんの治療方針

水沼治療の際は、大腸がんの進行度(ステージ)別に治療法が推奨されている「大腸癌治療ガイドライン」を参考にします。がんの状態や患者さんの体力にもよりますが、ステージ0~ステージⅢは、がんを取り除くこと(切除)をまず考慮します。がんだけでなくリンパ節の切除(郭清)を行う場合もあり、リンパ節郭清の範囲はステージなどによって異なります。再発リスクが高いステージⅡまたはステージⅢの場合は、再発予防のためにがんを切除した後に化学療法を行うことがあります。 ステージⅣの場合でも、まずはがんの切除を考えますが、切除が不可能な場合には化学療法などを行います。



――がんを切除するとなると、入院が必要そうですし、少し怖い気がします。

水沼現在のところ、がんの完治を目指すには切除するしかありません。ですから、切除が可能であれば、切除するのが大腸がん治療の基本です。お腹を開いてがんを切除するというと怖いかもしれませんが、がんの大きさなどによっては短い入院期間で開腹せずに行える場合もあります。粘膜層にとどまっている早期のがんで、大きさが直径約2cm未満であれば、内視鏡を用いた切除の適応となります。この方法は、体への負担が少なくて済みます。このほか、お腹に数cmの穴をいくつか開けて、そこから腹腔鏡や手術器具を入れて手術する腹腔鏡手術を行う場合もあります。この方法は傷が小さくて済むというメリットがありますが、がんを直接見ずにモニターを見ながら手術するので、慣れている医師が行う必要があり、がんの位置によってはできないこともあります。



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Last Updated: 2015/5/13L.JP.OH.09.2014.0841