治療法を決めるために病期を確定する

――腎細胞がんであることがわかったら、治療はどのように進むのでしょうか。

図4. 腎細胞がんの病期分類(TNM分類)

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図4. 腎細胞がんの病期分類(TNM分類)

堀江治療法を決めますが、そのためには腎細胞がんがどの程度進行しているのか、病期(英語でステージ)を確定する必要があります。腎細胞がんに限らないのですが、病期によって最適な治療法が異なりますので、まず病期を正確に判定する必要があるわけです。
 がんは1つの細胞ががん化して増殖します。早期には臓器の中に留まっていますが、進行するにつれて、サイズが大きくなり、まず近くの臓器にも広がり、やがてリンパ節※10や遠くの離れた臓器に転移していきます。腎臓内にがんがとどまっていることが画像診断で明らかになっても、一方でリンパ節や遠隔臓器※11に転移している場合もあります。それだけ進行しているわけですから、治療も難しくなります。ですから、画像診断で把握できるがんのサイズだけでは病期は決定できません。
 そこで、がんの病期を確定するためには、がんのサイズ(T)、リンパ節転移の数(N)、遠隔転移の有無(M)の3種類を調べて、総合的に決定します。腎細胞がんI 期、II 期、III 期、IV 期の4つの期があります。例えば、サイズが直径7cm以下で腎臓内にとどまり、リンパ節や他の臓器への転移を認めない場合はI 期です。直径7cm以下で腎臓内にとどまっても、リンパ節に転移が1カ所ある場合はIII 期、さらに他の臓器に転移があるか、所属リンパ節に2カ所以上転移がある場合は最も進んだIV 期ということになります。

  • ※10
  • リンパ節…リンパ節というのは、各臓器の周りに沢山つながっているアズキくらいの大きさの組織。異物を食い止める関所のような働きを持つ。
  • ※11
  • 遠隔臓器…最初にがんができた臓器とは離れた別の臓器。

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